そもそもの前提として「正しいシュートフォーム」というのはないと思っています。
足幅・ボールの位置・つま先の向き・膝の角度などシュートフォームを形成する要素は数多くあります。
「打点は高いほうが良い」や「ジャンピングシュートよりはジャンプシュート」という意見は賛成ですが、あのステファン・カリーはジャンピングシュートですし、富樫選手(千葉ジェッツ)の打点も低い位置で放っています。
というわけで本当になんとも言えないんですよね~。
ただし、選手それぞれが考え抜いた結果として今のシュートフォームがあると思っています。
そのため、「一般的にこのシュートフォームが良い!」というわけではなく、「この選手のこの部分が良い!」というところを解説したいと思います。
それでは日本を代表するシューターである辻選手からいってみましょう~。
1.辻選手のシュートフォームの特徴
1.ボールミートからのシュートの早さ
辻選手のシュートといえば確率の高さもすごいのですが、なによりシュートを打つのが速いです。
基本的にキャッチ&シュートの際に右利きの選手は左足→右足の順番でボールミートをしてシュートの体勢に入るのですが、辻選手は場合によりますが両足同時でミートしてキャッチと同時にシュート体勢に入っています。
このシュートの早さを構成しているのが「体の軸の強さ」です。
辻選手は当然マークも厳しいので「立っているその場でシュートを打つ」機会はあまりありません。
そして、走り込んだ後にボールをミートすると大体の選手はステップを踏みつつ体勢を整えるために「一呼吸」入れます。
しかし、辻選手はミートとほぼ同時にジャンプしてシュートを放ちます。
そしてこれが全くぶれません。
膝を沈めるのもほぼミートと同時ですし、一連の動きが本当に速いです。
このミートの早さが如実に現れているのが下記の試合かなと思います。
フェイスガードされている中、構わず3Pを決めるので相手の監督も唖然です。
学生時代は今ほどドリブルからの3Pを打つ機会が少なかったからか、より一層ミートからの早さが分かりやすいかと思います。
2.マークが厳しくても打ちきる
そんなシュートフォームで一瞬のノーマークを逃さない辻選手ですが、マークが剥がれていない場面でも高確率でシュートを沈めます。
プロになってからはタフショットの機会は減りましたが、青山学院時代なんかは結構無茶苦茶な場面でも決めていました。
(上記のvs天理大学なんてまさにです。)
「リング見てるん??」みたいな場面も多々ありました。
そんな芸当も辻選手の練習量の結果なんだろうと思います。
特に「シューター」としてのキャリアが長いので、相手のマークが被っていても高い確率でロングシュートを決めきる感覚が強いのかなと思います。
このハイライトは本当に見てて気持ちよくなります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
同じ3Pシューターである大塚選手(富山)に関する記事も良ければお読み下さい!
japan-bleague-college.hatenablog.com